高速炉開発 まだ破綻を認めぬのか

Last-modified: Tue, 11 Dec 2018 23:49:42 JST (1980d)
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(2018.12.5)
 高速炉の実現をめざした工程表の骨子を、経済産業省が明らかにしたそうだ。 文部科学省が所管となって1兆1千億円を投じた「もんじゅ」は、20年あまりの間ほとんど運転できないまま2年前に廃炉が決まったが、今度はその反省を踏まえて経済産業省が所管となって高速炉を開発するということだろうか。

 第1段階の研究は文部科学省が所管し、次の開発段階は経済産業省が所管するということであれば、最初から経済産業省が所管すれば良いのではと思ってしまうが、文部科学省と経済産業省が連携して、研究から開発までをリレーするほど省間の仲が良かったんだろうか。 それとも、失敗したときの責任分散をしたかったのだろうか。

 今度こそ、「もんじゅ」の反省を活かし、中途半端なものではなく、どこかの自動車メーカーのように、フランスに振り回されるようなことなく、自主的に、スピーディに実用化できるものを開発してほしい。
(もんじゅ廃炉 長く険しい道を着実に(2018.8.31))

朝日新聞 社説:「高速炉開発 まだ破綻を認めぬのか