ウイグル問題 進めるべきは民族融和

Last-modified: Thu, 06 Dec 2018 15:45:13 JST (1986d)
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(2018.9.24)
 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の報告などによると、中国の新疆ウイグル自治区では、ウイグル族の住民が、無理やり連行され、「再教育施設」へ送られ、共産党への服従を求められ、宗教も捨てろと拷問で迫られる――、ということが実際に起きているらしい。

 民族意識や信仰に対し、中国当局は粗暴な弾圧行為を繰りかえし、多数派である漢族への強引な同化政策を進めてきているそうだ。 中国政府は、同自治区での外国人記者の取材活動を厳しく制限しており、地元当局者による取材妨害が常態化しており、取材を受けた住民への露骨な嫌がらせも伝えられるそうだ。 米政府が、経済制裁をしている背景の一つにも、中国のこのような姿勢があると推察される。

 このような国が、国際連合に所属していることは容認されるとしても、常任理事国として存在することは許されて良いのだろうか。 中国に対して、外国人記者をある程度自由に取材させるようにするか、常任理事国を辞任するかの選択を迫れないものだろうか。 このようなことも黙認するような国際連合では、存在意義が問われる。

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朝日新聞 社説:「ウイグル問題 進めるべきは民族融和