国会の空洞化が加速 政権の暴走が止まらない
■熟議よりも日程優先
趣味ならばよいかもしれないが、仕事としてやっている以上、ある程度の日程意識はあるべきだとは思うが、野党や国民の理解を得る努力を、はなから放棄していたように感じる審議の進め方だった。 政府全体として取り組むべきテーマとは言え、首相が必ずしも前面に立つ必要はないが、答弁する大臣は責任と誠意をもって答弁をしてほしい。
森友・加計問題などでも、政府側に問題があったかどうかは別として、外部から見て違和感があるので、どのような経緯でそうなったのかを何らかの形で説明してほしかった。
(入管法審議へ 政府の前のめりを正せ(2018.11.13))
■信頼回復には程遠い
信頼できない大臣が、選出されたり、問題があっても辞めなくてもすむのは、野党や与党内に、他に取って代われる適切な人材がいないからだ。 まともな野党がいないということもあるが、与党内でも、人材の育成がなされていないのか、人材が殺されているのか、あるいはイエスマンだけが登用され、有能な人材がいるのだが抹殺される仕組みになっているのかは知らないが、結果として表に出ている人財はいないようで、首相の任命責任というより、確信犯かもしれない。
■頓挫した「改憲」論議
長年の目標だった9条への自衛隊明記などの改憲のために、消費増税対策として、軽減税率やプレミアム商品券を打ち出すなど、財政再建を無視した、公明党を含む、選挙対策をしてきたつもりのようだが、目的のためには手段を択ばないというやり方は、日本の国のためにはならないだけでなく、安倍長期政権のためにもならない。
改憲が正しい方向だったとしても、姑息な手段で信任を得ようとしても、日本国民はそれほどバカではない。
(憲法国民投票 合意形成の慣行崩すな(2018.7.1))
朝日新聞 社説:「国会の空洞化が加速 政権の暴走が止まらない」