WTO改革 実現の機会を逃すな

Last-modified: Thu, 29 Nov 2018 17:07:46 JST (1992d)
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(2018.9.27)
 米国が保護主義に突き進み、中国との貿易紛争がますます激しさを増すなか、日米欧の貿易担当相が、世界貿易機関(WTO)の改革案を共同提案することで合意したそうだ。 自国企業に巨額の補助金を出し国外の企業に技術移転を強要している中国の振る舞いを、正すことを念頭においた改革案だそうだ。

 それぞれに国内事情を持つ各国に対し「共通の貿易ルールの取り決めと監視」を目指すWTOにはもともと無理があり、時間を要するWTOでの採択を待つのではなく、日米欧として対中国に共同制裁を加えるなどの具体的対応を速やかに行動に移してほしい。 WTOは、新興国や途上国を保護するためのものとしては機能するかもしれないが、米国や中国などの大国に対しては個別に対応していく必要があろう。

(日米貿易協議 公正・自由の原則守れ(2018.8.14))
(報復関税連鎖 保護主義に歯止めを(2018.7.4))

朝日新聞 社説:「WTO改革 実現の機会を逃すな